「もっと深い視点で森をみたい。その時に、キーワードとしてつねに頭にあったのが、このSEDI(セヂ)ということばだ。古い琉球のことばで「万物に宿る霊力」のことをさす。
時を止める「写真」は、本質的なこともそのまま伝えられるのではないだろうか。
人の眼を通した自然から離れ、「きれい」と感じる心を一度解体し再構築する。それによって、私たちの生と死にも通じる自然の本質や、森本来の混沌と美を、ありのままに提示したい」(写真展ステイトメントより)
世界遺産にも登録された沖縄島北部「やんばる」の森。この南の島の知られざる森と長年寄り添ってきた写真家がいま見つめる、森と自然の本質。
展示数68点(A1×15点、A2×53点予定)
写真展「SEDI/セヂ」
新宿ニコンサロン 2023年9月26日(火)~10月9日(月)
※全日程在廊 入場無料/日曜休館/営業時間10:30~18:30(最終日は15:00まで)
東京都新宿区西新宿1-6-1 新宿エルタワー28階
今泉 真也(イマイズミ シンヤ)
1970年 神奈川県生まれ
中学の時、顔見知りのホームレス男性が同年代の子どもたちに殺害されたことから「子どもにとっての自然の必要性」について考えるようになる。高校時代に登山と素潜りを始め、一眼レフカメラを購入。19歳のとき「都会の自然とそこで遊ぶ子たち」をテーマに初の個展を開催。沖縄国際大学で沖縄戦聞き取り調査などを専攻後、撮影活動を始める。シーカヤックから冬山登山までアウトドア全般をこなし、一貫して沖縄と琉球弧に腰をすえて、人と自然のいのちについて発信を続けている。日本風景写真家協会会員。
【主な写真集】「神人の祝う森」「SEDI」(本会場で購入できます)